腰痛や体のしびれは要注意!5つの原因と予防方法を解説!

  • 整形外科

脊椎センター長監修記事

梅林猛

大島功生

池袋西口病院脊椎センター長/日本整形外科学会専門医/日本脊椎脊髄病学会指導医

池袋西口病院では脊椎手術に特化した(池袋西口病院脊椎センター)を運営しています。その施設の責任者である大島功生医師監修の下、リハビリテーションや脊椎疾患、手術術式についても寄稿していきます。

腰痛としびれは、多くの人にとって日常生活に影響を与える症状です。ここでは、腰痛としびれの症状や原因から診断、治療、予防策まで包括的に説明します。

腰痛やしびれでお悩みの方、またはこれらの症状を理解し、予防したい方に役立つ情報を提供し、健康な生活への一歩をサポートします。

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【目次】
■腰痛としびれの特徴は要注意!特徴まとめ
■腰痛としびれの主な原因と病名
■腰の痛みやしびれの原因は?
■日々のケアが大切!腰の痛みやしびれの予防方法
■まとめ:気になる方は医療機関を受診することをお勧めいたします!

腰痛としびれの特徴は要注意!特徴まとめ

腰痛の特徴

体の要でもある腰には立っているだけで体重の3倍、椅子に座ると体重の4倍の負荷がかかるとされており、何らかのきっかけによって腰痛が出ることは珍しくありません。

一口に腰痛と言っても痛みが出る場所や症状の程度は人によりさまざまですが、主に次のような症状を引き起こすことが多くなっています。

✓床に置いた重量物を持ち上げたときに腰を痛めた
✓車の後部座席から荷物を取ろうと上半身をねじった時に激痛が走った
✓今すぐ病院に病院に行くほどではないが、慢性的に腰が重苦しい
✓腰の痛みだけでなく、お尻や足にピリピリとしたしびれが見られる

腰が痛むと・・・併発する症状とは?

腰痛はさまざまな原因によって起こりますが、場合によっては以下のような症状を併発することもあります。

✓手足のしびれ
✓筋力の低下
✓歩行障害やマヒ
✓股関節や足の付け根の痛み
✓肩こり

腰痛としびれの主な原因と病名

腰痛や下肢のしびれが見られる場合、以下の病気の可能性が疑われます。

✓急性腰痛症
✓腰椎椎間板ヘルニア
✓腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症
✓腰椎すべり症
✓腰部変形性脊椎症

ここでは、腰痛としびれがでる主な病気について解説します。

急性腰痛症

急性腰痛症はある日突然のように発症する激しい腰の痛みを意味します。ぎっくり腰といわれることもあり、発症するとトイレに行くことも困難なほどの腰痛に見舞われることも珍しくありません。

激しい痛みはおよそ48時間ほど続き、1週間から2週間ほどが経過すると次第に痛みが気にならなくなります。しかし、場合によっては痛みが徐々に増したり、発熱が見られたりすることもあるため注意が必要です。

腰椎椎間板ヘルニア

腰の骨(腰椎)と骨の間には、クッションの役割を果たす椎間板がありますが、椎間板に対して偏った圧が加わると、中から髄核が飛び出して神経を圧迫し、腰痛や足のしびれを引き起こします。

腰椎椎間板ヘルニアには軽症例の神経根型と、重症例の馬尾型の2種類に分けられます。馬尾型の腰椎椎間板ヘルニアを発症した場合、日常生活に支障を来すほどの症状が出ることもあるため注意が必要です。

腰部脊柱管狭窄症

脳から出た神経は背骨の中にある空間(脊柱管)を通って身体の各部へつながっていますが、何らかの原因によって脊柱管が狭くなり、神経圧迫を起こすと足のしびれを引き起こしやすくなります。

腰部脊柱管狭窄症の特徴は、間欠跛行(かんけつはこう)を引き起こしやすい点です。歩き始めて10分ほどすると腰痛や足のしびれで歩けなくなりますが、椅子に座って休むと歩けるようになると言ったことを繰り返します。

腰椎すべり症

腰の骨は5つの椎体で構成されていますが、腰椎のいずれかが前方へスライドすると、神経を圧迫して腰痛や足のしびれを引き起こしやすくなります。

中年期以降に多く見られる症状ですが、腰に負担がかかる仕事や運動をしている方が発症するケースも少なくありません。

腰部変形性脊椎症

腰部変形性脊椎症は、主に加齢が原因で椎間板の変成を引き起こす病気の一種です。椎間板の変成が必ずしも何らかの症状をもたらすとは限りませんが、症状が進行すると腰背部の痛みや足のしびれが出やすくなります。

腰の痛みやしびれの原因は?

腰痛を訴えて医療機関で画像診断を受けてもしばしば原因不明とされますが、日常生活における以下の要因により腰痛のリスクを増加させると考えられています。

✓加齢
✓運動不足
✓悪い姿勢
✓長時間同じ作業の繰り返し
✓ストレス

ここでは、腰の痛みやしびれの病気以外の原因について解説します。

【関連記事】
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加齢

腰の痛みやしびれの原因の1つが加齢です。年齢を重ねると腰椎の変性や椎間板の脆弱(ぜいじゃく)化が進行するため、腰部脊柱管狭窄症や腰部変形性脊椎症の発症リスクが増加します。

また、加齢にともない運動不足が続くと背骨を支えるための筋力が低下するため、腰への負担が増加して腰痛を引き起こしやすくなります。

運動不足

運動不足によって体幹の筋力が低下すると、腰椎を支える作用が弱くなるため、腰部椎間板ヘルニアや急性腰痛症などの発症リスクが増加します。また、運動不足によって体重が増加すると、腰にかかる負担が増加するため腰痛を引き起こしやすくなります。

悪い姿勢

腰痛は主に腰まわりの筋緊張が原因で起こりますが、筋肉が硬くなる原因として主に使い過ぎと不動の2つがあげられます。特に不動による筋肉の緊張は体の深い場所に起こるため注意が必要です。

不動による筋緊張を引き起こす主な原因が、デスクワークなどにともなう悪い姿勢です。座っているときは立っているときに比べて1.4倍の負荷が腰にかかるため、姿勢が悪いと筋緊張にともなう腰痛のリスクが増加します。

長時間同じ作業のくり返し

重量物を持ち上げたり上半身をねじったりする作業を繰り返すと、腰椎に対して偏った圧が加わるため、腰椎椎間板ヘルニアなどの発症リスクが増加します。

ストレス

日常生活におけるストレスが蓄積すると、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、腰痛が出やすくなると考えられています。

また、ストレスによって自律神経のバランスが崩れると血管が収縮して血行不良を起こすため、回復力の低下により腰痛が慢性化しやすくなります。

日々のケアが大切!腰の痛みやしびれの予防方法

腰痛やしびれの多くは日常の生活習慣が原因となって起こるため、普段から以下の点に注意して予防に努めることが大切です。

✓姿勢や動作に気をつける
✓運動・ストレッチ
✓適正体重を維持する
✓ストレスの軽減や適度な休憩

ここでは、腰の痛みやしびれの予防方法について解説します。

姿勢や動作に気をつける

デスクワークなどにともなって同じ姿勢を長時間にわたって続けると、腰まわりの筋緊張によって腰痛や足のしびれが生じやすくなります。

また、反り腰や猫背などの姿勢不良も腰痛のリスクを増加させるため、長時間のデスクワークの際にはこまめに立ったり歩いたりすることを心がけ、上半身をまっすぐに伸ばして椅子に座るよう意識しましょう。

運動・ストレッチ

腰痛や足のしびれは筋緊張や筋力の低下によってもたらされることがあるため、日常的に身体を動かしたり、ストレッチに取り組んだりして、筋肉量や筋肉の柔軟性の維持を図りましょう。

ただし、運動のし過ぎによって筋緊張を引き起こす可能性もあるため、翌日に疲れを残さない程度の運動量を意識することがポイントです。

適正体重を維持する

急激に体重が増えると腰にかかる負担も増加するため、BMI(体格指数:体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))を18.5〜25未満に保つよう心がけましょう。

ストレスの軽減や適度な休憩

ストレスは洋の東西を問わず万病の元と言われますが、腰痛のリスクを高める可能性もあるため、日頃から適度に発散するよう心がけましょう。

また、日々の疲労が蓄積すると結果としてぎっくり腰を引き起こすリスクが増加するため、質のよい睡眠によって身体の回復に努めることも大切です。

まとめ:気になる方は医療機関を受診することをお勧めいたします!

腰痛としびれは何らかの病気が原因となるケースもあれば、日常の生活習慣の積み重ねによって引き起こされることもあります。

今回ご紹介した方法を参考に腰痛の解消・予防に努め、なかなか改善が見られないようであれば医療機関の受診をおすすめします。

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