変形性膝関節症(OA)はどのような運動をすればいいか

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変形性膝関節症とは

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変形性膝関節症(OA)とは、膝関節のクッションの役割をしている関節軟骨がすり減ることで骨同士がぶつかり合い変形していく疾患です。老化を伴う中高年に多く、男女比では女性に多く、また、日本人は元々の骨格の特徴からO脚に変形していくことが多いです。
症状としては、初期症状から末期症状まで様々な症状がありますが基本的には痛みを伴いながら変形が悪化していきます。

症状の経過

初期

歩き始めなどの動作始めに痛みがある。
正座や階段など膝の負担が大きい動作時に痛む。

中期

歩き始めなど以外にも常に膝に痛みがある。
正座や階段などの動作が困難になる。
膝が腫れたり、熱感を持つようになる。

末期

初期や中期での症状が日常生活を阻害するほど悪化する。
歩くことも困難になってくる。

予防と治療方法

予防や治療をおこなっていくためにはまず、変形性膝関節症になる原因を知らなければなりません。
・女性に多い。(発症率は男性の2~3倍)
・加齢(50代から増加傾向)
・肥満
・スポーツや仕事で膝に負担をかけている
上記の原因を理解した上で気をつけなければならないのは膝に負担をかけすぎないということです。女性は男性比比べ筋肉量が少なく、ヒールなど膝に負荷のかかる履物を履くことがあります。また、加齢に伴い身体の筋肉量は必然的に減少していきます。筋肉量が少ない・減るということは膝関節を支える力も弱くなるということです。適度な運動や筋トレを行うことで筋力を維持していくことが重要になってきます。
肥満においては、体重が増加すればするほどに膝にかかる負担は増大します。運動療法や食事療法などを行い体重コントロールしていくことも予防・治療の両点からみても必要になってきます。
普段からスポーツや仕事などで膝に負担をかけざる得ない場合は、最も負担のかからない使い方を身につける(例えば、膝を内側にした状態での屈伸動作などを控える)、また、サポーターなどを使って負荷を分散させるのもいいでしょう。

これら保存療法を行った上で症状の改善が見られない、悪化する場合には手術療法を選択することがあります。

変形性膝関節症に対しての運動・リハビリ

運動やリハビリは症状の状態や進行具合によって一人一人行うことが変わってきます。理学療法士など専門家のもとで行っていくことが適切です。また、炎症が強い時には無理に運動をすることは控えましょう。
変形性膝関節症は日常生活や生活環境に気をつけることで症状改善しやすくなります。和式の生活スタイルで過ごしている場合には様式に変える、例えば、床に座っていたなら椅子に座るようにするなど。肥満の場合の体重コントロールも必須です。
基本的には膝の柔軟性を維持すること、負担のかけない使い方の習得、大腿四頭筋など膝を支えるための筋肉の強化をメインに行なっていきます。リハビリでは症状に合わせ、物理療法・可動域訓練・筋トレ・日常生活動作指導など様々な治療を組み合わせていきます。

物理療法

超音波などを使用し、循環促進・治癒促進・硬結部位の柔軟性向上を向上に行います。
可動域訓練や運動療法の前に行うことでパフォーマンスの向上が見込めます。

可動域訓練

疼痛による運動制限や動作の低下により膝関節の動きは悪くなっていきます。靭帯や筋肉などの拘縮をきたし悪化していくにつれて可動域は狭くなっていきます。そのため可動域訓練は重要になってくるのです。
可動域訓練をする際には、膝に負担の少ない座位や臥位で行うようにしましょう。痛みの有無を確認しながらゆっくりと動作を行います。痛みがある場合は無理をしてはいけません。

運動療法

運動療法では有酸素運動と無酸素運動を組み合わせて行います。
・有酸素運動
変形性膝関節症の運動療法には有酸素運動も重要だと言われています。ウォーキングやエルゴメーター、水中歩行などが膝に負担をかけず行えるので適しています。ただ、負荷量や実施時間を間違えると悪化につながるので無理のしない範囲で行うといいでしょう。20~30分程度を目安に行い、ウォーキングを行う際は坂道の少ないところを選ぶなどをすることも大切です。
・無酸素運動
膝の安定性を向上させるためには大腿四頭筋の向上が有効です。また、歩行時や動作時のバランス機能を向上させ安定させるために中殿筋や足底筋などの筋トレも効果的になっていきます。
大腿四頭筋
椅子に腰掛け膝をゆっくりとのばし、のばしきったらゆっくりと下ろす。
片脚20~30回行い、反対の脚も同じように行う。

中殿筋
横向きの状態で寝ます。
床についている方の脚をバランスを取るために少し曲げます。
上側の脚を正面に向けたままゆっくりあげ、ゆっくりと下ろす。
10~15回行ない、向きを変え反対を同様に行います。
足底筋
椅子に腰掛けた状態で足の下にタオルを敷き、足指を使用してタオルをよせる。
左右同様に繰り返していく。

日常生活動作指導

・膝を深く曲げる(しゃがむ・正座)をしない
・重い荷物を持たない(重い荷物を持つ際はknee-inにならないようにする)
・長時間立たない
・居住環境を整える(トイレは和式から洋式へ、椅子に座るようにする)

生活スタイルや取り組む運動は一人一人個人差があります。不安点や疑問点がある際は是非一度受診してみてください。

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