ピリピリと手足がしびれる|しびれの原因について解説

  • 整形外科

脊椎センター長監修記事

梅林猛

大島功生

池袋西口病院脊椎センター長/日本整形外科学会専門医/日本脊椎脊髄病学会指導医

池袋西口病院では脊椎手術に特化した(池袋西口病院脊椎センター)を運営しています。その施設の責任者である大島功生医師監修の下、リハビリテーションや脊椎疾患、手術術式についても寄稿していきます。

長時間正座をしたときや、肘を壁にぶつけたときなどに、足や手がしびれた経験は誰でもお持ちではないでしょうか。しかし、原因不明の手足のしびれがあると心配になる方もいらっしゃることでしょう。

こちらの記事では、手足のしびれから考えられる脊椎の病気や対処法について解説します。脊椎の病気以外の原因も紹介しているので参考にしてください。

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【目次】
■しびれの症状|こんな症状には要注意!
■手足のしびれから考えられる脊椎の病気
■その他考えられる病気
■手足のしびれの対処法
■まとめ:長続きする場合は病院の受診をご検討ください。

しびれの症状|こんな症状には要注意!

手足のしびれが一時的であれば過度に心配する必要はありませんが、頻繁に起こるようであれば何らかの疾患を発症している可能性も疑われます。

手のしびれ

次のような手のしびれが見られる場合、脊椎の病気や腱鞘炎(けんしょうえん)などを発症している可能性が疑われます。

✓指先がしびれる
✓指をまっすぐに伸ばせない
✓物をつかみにくい
✓ボタンを掛けにくい
✓箸が使いづらい

足のしびれ

次のような足のしびれが見られる場合、脊椎の病気を発症している可能性が高いと考えられます。

✓力が入らない
✓つまずきやすい
✓感覚が鈍くなる
✓歩くと足がしびれる
✓足の冷感を感じる

手足のしびれから考えられる脊椎の病気

半手足のしびれが見られる場合、脊椎を通る神経が圧迫されている可能性も疑われます。手足のしびれを引き起こす主な脊椎の病気は以下の4つです。

✓変形性頸椎症
✓頸椎椎間板ヘルニア
✓頸椎後縦靭帯骨化症
✓腰椎椎間板ヘルニア

手足のしびれを引き起こす4つの病気について解説します。

変形性頸椎症

年齢を重ねるごとに人間の身体にはさまざまな変化が起こりますが、頚椎(けいつい)の変成もそのうちの1つです。加齢などが原因で骨棘(こつきょく)が形成されたり、靭帯が肥厚(ぶあつくなること)したりすることで、変形性頸椎症の発症リスクが高くなります。

変形性頸椎症を発症すると両手にしびれが出たり、手先の間隔が鈍くなったり、ボタンを掛けづらくなったりします。症状が進行すると歩行が不安定になる場合もあるため注意が必要です。

変形性頸椎症を発症した場合、主に薬物療法や温熱療法、牽引(けんいん)療法などの保存療法を行うことが一般的です。また、猫背などの不良姿勢は頚椎への負担を増すため、姿勢を改善するように指導されます。

頸椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアと聞いた場合、腰の病気をイメージされる方もいるかもしれませんが、ヘルニアは頸椎に発症することもあります。

背骨と背骨の間には椎間板と呼ばれるクッションの役割を果たす軟骨の一種がありますが、偏った圧力がかかって中から髄核と呼ばれる組織が飛び出すと、神経圧迫を起こして痛みやしびれを生じます。

頸椎椎間板ヘルニアの原因は不良姿勢やコンタクトをともなうスポーツにおける衝突、加齢などさまざまです。保存療法での改善を図ることが一般的ですが、症状の改善が見られない場合には手術療法も検討されます。

頸椎後縦靭帯骨化症

頸椎後縦靭帯骨化症は背骨の後を通り椎骨同士を連結している靱帯が骨のように硬くなり、脊柱管(中枢神経の通り道)を圧迫する病気です。

発症すると手がビリビリとしびれたり、感覚が鈍くなったり、手先を使った動作がしづらくなったりします。症状が進行するとつまずきやすくなり、階段の昇り降りに恐怖を感じることも少なくありません。

医学の進歩した現在でも、骨のように硬くなった靭帯を元に戻すことはできません。しかし、手術療法で神経の通り道を確保することで、手足のしびれなどを改善する効果が期待できます。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは代表的な腰部疾患の1つです。発症すると腰やお尻から足にかけての痛みやしびれを生じることが一般的です。

腰椎椎間板ヘルニアは大きく神経根型と馬尾型に分けられます。神経根型の腰椎椎間板ヘルニアは通常、片側にだけ痛みやしびれが見られ、自然に治ってしまうことも少なくありません。

馬尾型の腰椎椎間板ヘルニアを発症すると両足にしびれが見られ、歩行障害や排便・排尿障害を引き起こす場合もあるため注意が必要です。

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その他考えられる病気

上記以外にも手足のしびれを引き起こす病気は多くあります。代表例は以下の通りです。

脳神経に原因がある場合

膝が痛む場合に大腿部をマッサージすると、症状を緩和できる可能性があります。大腿部手足のしびれは以下の脳神経の異常により起こるケースもあります。

✓脳血管障害
✓脳腫瘍

手足のしびれだけでなく、ろれつが回らない、手に持ったコップを取り落とすなどの症状がある場合には、すみやかに脳神経内科などを受診しましょう。

末梢神経に原因がある場合

手足のしびれは以下の内科的疾患が原因で起こることもあります。

✓糖尿病性神経障害
✓ビタミン欠乏

糖尿病性神経障害は、糖尿病の三大合併症の1つです。また、ビタミンB12が欠乏すると手足のしびれが出たり、貧血によるふらつきが出たりします。いずれにせよ、すみやかに内科を受診することが重要です。

手足のしびれの対処法

手足のしびれは病気だけでなく、日常の生活習慣が原因となるケースもあります。重篤な症状をともなわない場合には、以下のような対処法を試してみましょう。

✓首や腰を温める
✓ストレッチをする
✓筋力を高める
✓冷やさないようにする
✓正しい姿勢を心掛ける

首や腰を温める

手足のしびれは血行不良が原因で起こることもあります。正座をした後に足のしびれが出るのも、膝窩動脈が圧迫されて血行不良を起こすためです。

首や腰を温める簡単な方法が、湯船につかり身体を温めることです。身体を温めて手足のしびれが軽減するようであれば、筋緊張による血行不良の可能性が疑われます。

ストレッチをする

湯船につかって手足のしびれが緩和するようであれば、神経沿いの筋肉が緊張して硬くなっている疑いがあります。ストレッチで筋緊張を緩和すると、血管が拡張して血液の循環を促進し、手足のしびれを軽減する効果が期待できます。

筋力を高める

手足のしびれを改善するためには、筋力を高めることも効果的です。筋肉には関節を動かすだけでなく、体温を生み出したり、血液の促進をサポートする働きもあるためです。

特に全身の筋肉のおよそ7割が集中している下半身を鍛えると、全身の血行を促進する効果が期待できます。筋トレが難しい方は、ウォーキングなどの軽い運動から始めるとよいでしょう。

冷やさないようにする

身体が冷えると筋緊張により血管が圧迫され、手足のしびれを生じやすくなります。普段から湯船につかるなどして、身体を冷やさないよう心がけましょう。

正しい姿勢を心掛ける

猫背やストレートネックが原因で頚椎が圧迫されると、頸椎椎間板ヘルニアや変形性頸椎症、および頸椎後縦靭帯骨化症などの発症リスクが高くなります。

また、デスクワークで長時間の不良姿勢を続けると、腰や臀部の筋緊張により足のしびれが生じやすくなります。そのため、普段から正しい姿勢を心掛けることが重要です。

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まとめ:長続きする場合は病院の受診をご検討ください。

手足のしびれが見られる場合、頸椎椎間板ヘルニアや変形性頸椎症の疑いがあるため、まずは整形外科で検査を受けることが重要です。

検査で異常が見つからない場合、筋緊張によって血管が圧迫され、結果としてしびれを生じている可能性もあります。身体を温めて症状が改善するようであれば、ストレッチや適度な運動も効果的です。

ただし、しびれがあまりにも長く続く場合、何らかの病気を発症している可能性もあるため、自己判断で放置せずに、専門医の診察を受けるようにしましょう。

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