鼠径部の腫れの原因は?疑われる病気について詳しく解説!

  • 池袋西口病院

太もものつけ根に痛みや腫れがあることを気にしていませんか?
太ももの付け根、つまり「鼠径部(そけいぶ)」に腫れや痛みがある場合は、鼠径ヘルニアなど何かしらの病気が考えられます。放置すると、重大な病気へ進行する可能性もあるので注意が必要です。

本記事では、鼠経部(そけいぶ)の腫れの原因となる病気について説明します。また、鼠径部が腫れるおもな原因である、鼠径ヘルニアを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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【目次】
■鼠径部とはどこにあるの?
■鼠径部は腫れると痛い?
■鼠径部が腫れている場合に考えられる5つの病気と症状
■まとめ:鼠径部が腫れたら早めに病院を受診しましょう

鼠径部とはどこにあるの?

鼠径部(そけいぶ)とは、太もものつけ根のくぼみから少し上にある、三角状の部分です。下腹部にある恥骨の左右外側の部分で、股関節の前方のところになります。
鼠径部には、鼠径靱帯があります。靱帯の下は、動脈や静脈、リンパ管、神経などが走っています。また、靱帯近くに鼠径管があり、男性は精策、女性は子宮円策が通っています。

鼠径部は腫れると痛い?

鼠径部が腫れる原因は、リンパ節の腫大やヘルニアなど、さまざまです。
鼠径部の腫れや痛みを引き起こす主な原因の一つに、鼠径ヘルニアがあります。鼠径ヘルニアによる痛みは、腫れの部分に腸などのお腹の中の臓器がはまり込むことで生じます。
はじめは、鼠径部の腫れだけで、痛みがないことがほとんどです。しかし、進行すると違和感だけでなく、痛みを感じるようになります。症状によっては、緊急の対応が必要です。そのため、自分で原因を判断し、放置しておくことはやめましょう。

鼠径部が腫れている場合に考えられる5つの病気と症状

鼠径部に腫れが生じる病気として、おもに以下の5つが考えられます。
✓皮下腫瘤
✓リンパ節腫大
✓ヌック管水腫
✓陰嚢水腫・精索水腫
✓鼠径ヘルニア
それぞれの症状と原因について解説します。

皮下腫瘤

粉瘤や脂肪腫などによる腫れを、皮下腫瘤といいます。「しこり」や「できもの」のことです。皮下腫瘤は良性のしこりで、角質や脂肪などが原因で生じます。
腫れに赤みや熱感がある場合は、細菌やウイルスによる感染の兆候です。悪化すると、腫れが大きくなり、痛みを伴います。蜂窩織炎や感染性粉瘤などの可能性もあるため、早めに皮膚科や外科のある医療機関に受診しましょう。

リンパ節腫大

鼠径部を触った際に感じる、ぐりぐりとしたしこりは、リンパ節の腫れが原因かもしれません。体内に細菌が侵入すると、リンパ球が増え、リンパ節が腫れてきます。リンパ節に感染が生じると、炎症が引き起こされ、痛みが出できます。また、リンパ節の腫れは、悪性リンパ腫や自己免疫疾患の可能性もあります。
鼠径部のリンパ節が腫大しているときは、内科や泌尿器科、そして女性は産婦人科が専門の医療機関になります。上記のような症状を感じたら、悪化する前に、どちらかの医療機関に受診しましょう。

ヌック管水腫

ヌック管水腫とは、鼠径部にあるヌック管に液体が溜まることでできる、小さなしこりです。軽い痛みを伴うこともあります。ヌック管は、通常であれば1歳ごろまでには、閉鎖する組織です。しかし、成人になっても退化せず残り、液体が溜まってしまう病気を、ヌック管水腫といいます。
ヌック管水腫は、大きくなったり、小さくなったりと大きさに変化があります。また、指で押してもヘルニアのように引っ込むことがないのが特徴です。まれに、子宮内膜が子宮外に増殖する病気である子宮内膜症が、ヌック管に発生します。ヌック管水腫は、症状が軽ければ経過観察ですみますが、子宮内膜症が関連している場合は、治療が必要です。放置せず、医療機関を受診することをおすすめします。

陰嚢水腫・精索水腫

精巣に液体が溜まることを「陰嚢水腫」、腹膜鞘状突起(ふくまくしょうじょうとっき)という膜の中に液体が溜まることを「精索水腫」といいます。精巣は、胎児のころにお腹の中から、陰嚢の中に降りてきます。腹膜と一緒に降りてくるため、腹膜が引っ張られ細い道ができます。その細い道を、腹膜鞘状突起といいます。
腹膜鞘状突起が閉鎖する2歳ごろまで、腸などの臓器が脱出しやすいため、小児は鼠径ヘルニアになりやすいのです。陰嚢水腫や精索水腫と一緒に、鼠径ヘルニアを発症した場合は、手術が必要になることも少なくありません。

鼠径ヘルニア

鼠径部に腹膜からできた袋状のスペースに、腸などの臓器が飛び出した状態が鼠径ヘルニアです。
鼠径部を支えるための筋肉は4つありますが、筋肉と筋肉の間にはすき間があります。すき間の部分は組織が弱く、腹膜の一部が入りこみ、袋状のスペースができやすくなっています。そして、筋肉のすき間にできたスペースに臓器が脱出し、ヘルニアが引き起こされます。
腹部のヘルニアは「脱腸」とも言われることもありますが、脱出する臓器はさまざまです。小腸や大腸だけでなく、内臓脂肪や膀胱の一部、女性の場合は卵巣も脱出することがあります。

鼠径ヘルニアは鼠径管太い男性に多い病気で、乳幼児から高齢者まで、幅広い年齢層で発症します。はじめは鼠径部の腫れだけですが、次第に膨らみが大きくなり、違和感や痛みが出てきます。通常、鼠径部の腫れは立った時や腹圧をかけた時に膨らみ、指で押したり横になると引っ込みます。
ヘルニアには、ときに重篤な症状が生じることのある「嵌頓(かんとん)」を起こすことがあります。ヘルニアの嵌頓とは、小腸や大腸によってヘルニアを起こし、鼠径部を押しても戻らなくなった状態です。鼠径部に腸がはまり込んだままでいると、腸閉塞を引き起こします。さらに、腸が締めつけられると、血流が悪くなり、腸管が壊死してしまうリスクが発生します。そのため、嵌頓では、緊急の手術が必要となります。

鼠径ヘルニアには、以下の3つのタイプがあります。
✓外鼠径ヘルニア
✓内鼠径ヘルニア
✓大腿ヘルニア
鼠径部のヘルニアがどの場所にできるかによって、タイプが分けられます。それでは、それぞれのタイプの特徴について説明します。

鼠径ヘルニア

外鼠径ヘルニアは、内鼠径輪といわれる鼠径部の外側から臓器が脱出するヘルニアです。子どもから成人まで、ヘルニアを発症する人が多いのが、このタイプです。鼠径部の外側の腫れは少しずつ大きくなり、男性では陰嚢まで臓器が脱出することもあります。鼠径ヘルニアは「嵌頓」になりやすいタイプです。

内鼠径ヘルニア

鼠径部の内側にヘルニアができることを、内鼠径ヘルニアといいます。年齢や体型に依存し、中年以上の男性や肥満の方が発症しやすいです。腹壁の筋肉が弱くなることで、臓器が脱出します。
内鼠径ヘルニアの場合は、まれに膀胱の一部も脱出します。そのため、手術の時には膀胱が傷つくリスクがあり、注意が必要です。

大腿ヘルニア

鼠径部の外側のやや下方の大腿部(大腿輪)にヘルニアができることを、大腿ヘルニアといいます。痩せた女性に発症しやすいです。ヘルニアができる大腿輪は狭いため、嵌頓のリスクが高いのも大腿ヘルニアの特徴です。そのため、大腿ヘルニアの治療では、手術が推奨されます。

まとめ:鼠径部が腫れたら早めに病院を受診しましょう

鼠径部が腫れる原因となる病気は、皮下気腫やリンパ節腫大、ヌック管水腫、陰嚢水腫・精索水腫、鼠径ヘルニアとさまざまです。痛みがないからといって放置しておくと、悪化する可能性があります。症状が強くなることで、歩きにくくなるなど、普段の生活に支障をきたしかねません。また、鼠径ヘルニアの場合は、嵌頓すると、腸閉塞や腸管壊死を引き起こし、命にかかわるケースもあります。
鼠径部の膨らみを軽く考え、放置すると悪化するかもしれません。腫れや痛みが生じた場合、なるべく早く医療機関を受診しましょう。

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