血圧の薬は一度飲んだら一生やめられない?高血圧の原因と薬をやめるための考え方
「血圧130を超えたら」という文言がテレビCMで流れるようになって久しいのですが、その影響で「血圧が140を超えてしまった」と慌てて受診される方は今でも多いです。
しかしそもそも「その血圧とは何か?」と聞かれて、明確に答えられる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
血圧の正体と数値を決める4つの要素

まずはイメージしてみましょう。
「血圧は心臓が血液を送り出す時に必要な力」
つまり、全身の隅々(手足の先、脳など)に血液や酸素を行き渡らせるために必要な力ということになります。
その血圧を決めている要素としては以下が挙げられます。
- 心臓のポンプの力(心拍出量)
- 血管の硬さ、細さ(血管抵抗)
- 血液の量
- 自律神経(交感神経と副交感神経)
1.と3.については心不全や出血など重篤な状態に関わるため、ここでは単純に血圧そのものに関わる「2.血管の硬さ」と「4.自律神経」について説明します。
【血管の硬さ】年齢とともに血圧が上がるのは当然?
若いうちは弾力のある柔らかい血管ですが、高齢になると血管は硬くなります。
若い柔らかい血管に血液を通すのは容易ですが、硬い血管に血液を通すのは力が必要になります。
若くても高齢でも血液と酸素は必須ですから、高齢になると血圧が上がるのは当然です(必要で血圧が上がっているとも言えます)。
つまり冒頭の「血圧130超えたら」というのが全ての年齢に当てはまるわけではないことがわかります。
【自律神経】スマホやストレスが招く「交感神経優位」
こちらは全年齢に関わる重要な要素です。
「交感神経優位」となると血管は収縮するために血圧が上がりやすくなります。
- 「緊張」「怒り」「不安」などのストレス
- ストレスによる睡眠の質低下(眠りが浅い)
- スマホやパソコン画面の注視
特に現代社会に根付いたスマホやパソコンを注視する行為自体も、交感神経を優位にさせる傾向があります。
日常で当たり前に行っている行為にも、不調の原因は隠れているのです。
「血圧の薬は一生やめられない」という誤解について

ここまでの解説でご理解いただけたかと思いますが、単純に血圧が高い方がいたとしても「130を超えたら」という単純な理由だけで治療対象なのかを判断することは出来ません。
その方の年齢、職業、家庭環境、ライフスタイル、ストレスの状況など多くの要素を検討した上で「血圧が上昇している原因」を突き止めていく必要があります。
単純に「130超えたら薬を飲む」という形では原因にアプローチをしていないため、薬をやめる事が出来なくなります。
「血圧の薬は一度飲んだら一生やめられない」と良く言われるのはそのためですが、全くそんなことはありません。
高血圧の薬を減らしたい・やめたいとお考えの方へ

今血圧が高いと言われている方、血圧の薬を長く飲んでいるが減量、中止を希望されている方は一度当院の内科にご相談ください。
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誤った減塩はかえって体調不良を引き起こす可能性があります。
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記事監修医:坂口 大輔(サカグチ ダイスケ)

現歴
一般内科
出身大学・卒業年
日本大学医学部 平成18年卒
内科全般、特に生活習慣病の治療を中心に、15年以上従事してきました。
生活習慣病の治療は患者様が主体で、私たちはサポート役です。
気になる事やお悩みは一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。

