コレステロールは単なる悪者?薬で下げるべきか判断する7つの基準
健康診断の結果で気になるものの一つとして、代表的なものが「コレステロール」ではないでしょうか?
「コレステロールが高いと動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳梗塞の原因となります」
このように言われたり、テレビなどのメディアで見聞きしたことのある方が多いかと思います。
しかし、これは本当に正しいのでしょうか?
数字だけに惑わされず、以下の視点を持つ必要があります。
「コレステロールが高い=病気」は正しいのか?

まず、以下の2つの考え方を整理しましょう。
- コレステロールが高い人は血管系の病気になりやすいのか?(原因説)
- 血管系の病気になった人にコレステロールが高い人が多かったのか?(結果・相関説)
1と2は似ているようで全く意味が異なります。
結論から言うと、2が正しいと考えます。
つまり、「コレステロールが高いからと言って必ずしも血管系の病気になる」というわけではありません。
コレステロールの高さに加え、血圧、肥満、糖尿病、ストレスなど、他の複数のファクターが重なることで重い病気を発症すると理解するのが適切です。
実は体にとって超重要。コレステロールの5つの役割

もう一点考えるべきなのは、「コレステロールが低いと問題はないのか?」ということです。
コレステロールは血管を詰まらせるだけのヘドロのような不要物ではありません。
実際は、体内で以下のような非常に重要な役割を果たしています。
【コレステロールの主な役割】
- ホルモンの材料
- 細胞膜の構成要素
- 脳機能への関与
- 免疫、炎症制御
- 胆汁酸(消化や解毒)の材料
そのため、肝臓を中心とした臓器で日々コレステロールは合成され続けています。
よく「卵や油ものを控えないと」と言われますが、食事由来のコレステロールは全体の1/4程度であり、残りは体内で合成されているのです。
薬で下げるべき?判断基準となる7つのチェックリスト

では、健診などで「コレステロールが高い」と言われた場合、どうするべきでしょうか?
単純に数値だけで判断するのではなく、以下のポイントを総合的に考える必要があります。
- ① すでに血管系の疾患の既往があるか
- ② 肥満はないか
- ③ 血圧が異常に高くないか
- ④ 糖尿病はないか
- ⑤ ストレスの多い生活を送っていないか
- ⑥ 睡眠は適切にとれているか
- ⑦ 年齢、性別
リスクとメリットを天秤にかけた治療選択を

上記の1~7のファクターと合わせて、血管系の病気になるリスクがあるようなら「下げる選択」をするケースは考えられます。
しかし、前述した「コレステロール本来の役割」を考えると、薬で下げ過ぎることもまた問題を引き起こす可能性があります。
血管系の病気のリスクの高さと、下げ過ぎるリスク。
これらを天秤にかけることで個々に適切な治療法を検討し、提案するのが私たち内科医の役割です。
コレステロールの事が心配になったら池袋西口病院へ

- 健康診断でコレステロール(LDL)の値が高かった…
- 薬を飲むべきか?
- このまま放置していいのか?
- コレステロールとは?危険なものなの?
と迷ったり心配されている方は、ぜひ一度ご相談ください。
筆者は、内科全般(特に生活習慣病の治療)を中心に、15年以上従事してきました。
生活習慣病の治療は患者様が主体で、私たちはサポート役です。
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記事監修医:坂口 大輔(サカグチ ダイスケ)

現歴
一般内科
出身大学・卒業年
日本大学医学部 平成18年卒

