もしかしたら大腸ポリープかも?原因から治療法まで徹底解説

  • 消化器疾患

大腸内視鏡検査を受けられた方、もしくはこれから検査を受ける方は「もしかしたら大腸ポリープかも」「どんな人に大腸ポリープができやすいのか」と不安になりますよね。大腸ポリープは遺伝的にできやすい人がいます。

この記事では大腸ポリープの症状や原因、治療方法を解説していきます。大腸内視鏡検査の必要性まで触れていますので、これから大腸内視鏡検査を受ける方や内視鏡検査で大腸ポリープを指摘された方はぜひ参考にしてみてください。

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【目次】
■大腸ポリープとは?症状と原因を解説
■検査方法と治療方法
■まとめ:気になる方は大腸内視鏡検査の受診を!

大腸ポリープとは?症状と原因を解説

大腸ポリープとは、大腸の壁にある粘膜がイボのように隆起して細胞のかたまりができる病変の総称です。初期症状はほとんどなく無症状であるため、会社の健康診断でたまたま発見されることが多いかもしれません。しかし、大腸ポリープは大腸がんになってしまうこともあり、初期段階での大腸ポリープの発見や治療が重要となります。

ここからは大腸ポリープの可能性がある症状、大腸ポリープの原因や特徴を解説していきます。

症状チェックリスト

大腸ポリープが小さいうちは自覚症状はほとんどありませんが、大きくなったりがん化すると以下の症状が現れることがあります。

✓血便がでた
✓便潜血検査陽性と指摘された
✓腹痛や下痢が続く
✓お腹が張っている
✓貧血がある

上記のような症状がある場合、大腸ポリープの可能性があるため早期の大腸内視鏡検査がおすすめです。

大腸ポリープはなぜできる?

大腸ポリープの発生には明確な原因がわかっていませんが、主に遺伝子の異常が原因と考えられています。大腸全体にポリープが多く生じて30代でがんへ移行してしまう家族性大腸腺腫症は、遺伝子異常が原因で起きる疾患です。

しかし、大腸ポリープは遺伝子異常だけが原因ではなく、年齢、家族歴、普段の食事、喫煙や飲酒の習慣などの外的要因も関係するでしょう。外的要因が遺伝子異常を引き起こすことによって大腸ポリープやがんを生じるのではないかと考えられています。

こんな人は注意!大腸ポリープができやすい人

大腸ポリープができやすい人には以下の危険因子が指摘されています。

✓50歳以上
✓大腸がん、大腸ポリープの家族経歴がある人
✓喫煙者
✓お酒の飲みすぎ
✓赤身肉、加工肉の摂取
✓高カロリーな食習慣を送っている人
✓肥満体質な人
✓糖尿病、高血圧、脂質異常のある人

大腸がんや大腸ポリープの家族歴がある場合や上記の食習慣や生活習慣がある方は大腸ポリープができやすいかもしれません。年齢が高くなるほどポリープの発生率は上昇する傾向にあるため、上記の特徴に当てはまらない方でも一度大腸内視鏡検査で詳しく調べるのがおすすめです。

大腸ポリープが進行すると…大腸がんになることも?

大腸ポリープには、がん化する可能性があるポリープとがん化しないポリープがあります。がんにならないポリープは多くの場合、健康を損なうことがないため治療の必要はありません。

しかし、ほとんどの大腸がんは大腸ポリープが徐々に大きくなりがん化して発生するため、大腸内視鏡検査でポリープが小さなうちに発見してがん化する前のポリープの段階で切除しておけば、将来の大腸がんになるリスクや大腸がんによる死亡のリスクを減らすことが可能です。

大腸ポリープの種類

大腸ポリープにはさまざまな種類があり、大腸ポリープの種類によって大腸がんへの移行リスクが異なります。大腸ポリープの種類は大きくわけて以下の2つに分類可能です。

✓腫瘍性ポリープ
✓非腫瘍性ポリープ

早期発見・早期治療をして将来の大腸がん発生のリスクを低減するために大腸ポリープの種類を詳しくみていきましょう。

腫瘍性ポリープ

腫瘍性ポリープには、腺腫や腺がんがあります。大腸ポリープの約80%が腺腫であり、腺腫はがん化のリスクがあるポリープです。良性ポリープの約5%が悪性となるため、腺腫を切除することは大腸がんの予防につながります。

非腫瘍性ポリープ

非腫瘍性ポリープには過形成性、過誤腫、炎症性ポリープなどがあります。一部の過形成ポリープはがん化のリスクがあるポリープです。

検査方法と治療方法

大腸内視鏡検査とは?

大腸内視鏡検査は大腸カメラ検査とも言われ、大腸と小腸の一部を観察するための検査です。内視鏡というカメラのついた柔らかい管状の検査器具を利用し、肛門から器具を入れて大腸と小腸の一部を目で見て確認します。

内部の映像を即時に画面で確認できるため、必要に応じて組織の一部を切り取り病理検査にまわすことやポリープを切除する治療的な処置が可能です。
大腸内視鏡検査を行う場合、内部の映像を見やすくするために大腸の中を空にしなければなりません。病院やクリニックによって大腸を空にする方法は異なりますが、多くの場合下剤を服用していただきます。

治療方法

大腸内視鏡検査で発見された大腸ポリープは切除の必要があれば内視鏡治療を行います。内視鏡治療が選択されるポリープはがん化する可能性のある腺腫やリンパ節転移のない早期がんが対象です。

内視鏡による治療はお腹を切る手術と比べ患者さんへの負担が少なく、治療後の痛みの軽減や回復が早いことが特徴です。小さなポリープでは日帰り手術も可能ですが、大きなポリープでは入院の必要があります。しかしポリープ切除は出血のリスクを伴うため日帰りのクリニックで行うよりは入院施設のある医療機関での治療をお勧めします。

内視鏡治療における代表的な切除法としてポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術(EMR)があり、ポリープの大きさや進行度によって切除方法が異なります。ポリペクトミーと内視鏡的粘膜切除術を詳しくみていきましょう。

ポリペクトミー

ポリペクトミーは最も一般的な内視鏡治療の切除方法であり、内視鏡の先端からスネアという金属の輪っか状のワイヤーを出してポリープに引っ掛けて縛るとともに切除します。ポリープを切除する方法は2つ挙げられ、高周波電流で焼き切る方法と高周波電流を使用せず切除する方法です。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

内視鏡的粘膜切除術は隆起が少ないポリープに用いられており、ポリープの根元に生理食塩水などを注入してポリープと粘膜を浮き上がらせてから、スネアで縛って高周波電流で焼き切ります。ポリペクトミーでは治療ができないような平らなポリープでも切除可能です。

まとめ:気になる方は大腸内視鏡検査の受診を!

本記事では、大腸ポリープの症状や原因、治療方法を紹介しました。大腸ポリープが小さいと無症状なことが多く、年齢を重ねるごとに大腸ポリープの発生リスクは上昇します。大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合でも、多くの場合はポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術といった切除方法を利用してその場で切除することが可能です。

大腸がんのほとんどは大腸ポリープからがん化するので、自分は大丈夫と思わずに、大腸がんの予防のために大腸内視鏡検査を受けましょう。

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