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内視鏡による胃腸病の診断・治療(胃がん、ポリープ、大腸がんの内視鏡的治療)平塚胃腸病院グループ|池袋駅南口より徒歩5分

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手術・治療案内

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腹腔鏡手術

腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術

腹腔鏡下手術が普及するにつれて鼡径ヘルニア手術も腹腔鏡下でなされるようになりましたが、2002年~2004年頃に一時期施行件数が減少しました。 しかし、2009年の欧州ヘルニア学会ガイドラインで腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術が推奨度Aとなってから施行件数が急速に増加してきています。
当院では2014年1月から導入しています。 これには、1)腹腔内アプローチ[TAPP]と2)腹壁外アプローチ[TEP]の2つの方法があります。前者では臍のほか2箇所の腹壁(右下腹部と左下腹部)に小さい穴を開け、腹腔鏡でみながら手術を行い、腹壁の弱い部分にメッシュ(補強のための人工繊維)を当てる方法です。一方、後者では3か所の術創を臍の1つにまとめて(単孔式)手術を完遂できます。この手術には、次のような利点があります。

  • 傷あとが目立たない
  • 手術後の痛みが少ない
  • 手術当日に歩くことができ、翌日から食事がとれる
  • 手術のあと2~3日で退院できる
  • 術後再発予防のため、便通のコントロールが重要なのは従来法と同じです

なお、過去に下腹部手術を受けたことがある方は、この手術が難しい場合があり、個別に判断が必要です。

腹腔鏡下胆嚢摘出術

1990年後半から日本で行われるようになりました。当院では1991年6月から導入しており、2016年11月末で累積手術例数が1700例を超えています。臍のほか3箇所の腹壁に小さい穴を開け、腹腔鏡でみながら胆嚢を切除する方法であり、次のような利点があります。

  • 傷あとが目立たない
  • 手術後の痛みが少ない
  • 翌日から食事がとれ、歩くことができる
  • 手術のあと3日で退院できる
  • 手術のあと10日から2週間で全く普通の生活にもどることができる
  • 術後の腸癒着症が少ない

胆石症の症状・診断・治療:説明書(PDF)

腹腔鏡下虫垂切除術

腹腔鏡下胆嚢摘出術が普及するにつれて虫垂切除術も腹腔鏡下でなされるようになっています。当院では2004年1月から導入し、2016年11月末で累積手術例数が100例を超えています。臍のほか2箇所の腹壁(右上腹部と左下腹部)に小さい穴を開け、腹腔鏡でみながら虫垂を切除する方法であり、次のような利点があります。

  • 傷あとが目立たない
  • 手術後の痛みが少ない
  • 翌日~翌々日から食事がとれ、歩くことができる
  • 手術のあと3~5日で退院できる
  • 手術のあと10日から2週間で全く普通の生活にもどることができる
  • 術後の遺残膿瘍や腸癒着症が少ない

単孔式腹腔鏡下虫垂切除術

整容的(美容的)観点から腹腔鏡下虫垂切除術を臍のみの切開創から行う単孔式手術が近年急速に広がりつつあります。当院では2012年1月から導入し、2016年11月末で累積手術例数が55例であり、現時点で腹腔鏡下虫垂切除術の半数を超えており、今後は単孔式が主体になります。臍以外の2か所の切開を行わず、臍の切開創に集中して腹腔鏡のほか2つの手術器具を挿入するため窮屈な手術になり、高度の技術を要することになりますが、炎症が軽度のものではそう難しくありません。したがって、抗生物質で炎症を治めた後に行うと成功率が高くて理想的です。理論上も術後の遺残膿瘍は起こりません。これより、次のような利点があります。

  • 傷あとが目立たない(臍は凹んでいるのでわかりにくく、傷がないに等しい)
  • 手術後の痛みが少ない
  • 翌日から食事がとれ、歩くことができる
  • 手術のあと3日で退院できる
  • 手術のあと10日から2週間で全く普通の生活にもどることができる
  • 術後の遺残膿瘍は認めず、腸癒着症が少ない

腹腔鏡補助下大腸切除術

1992年からまず早期癌に対して日本で行われるようになり、その後、進行癌に対してもなされるようになりました。当院では2003年7月から導入し、2016年11月末で累積手術例数が210例を超えています。臍のほか3~4箇所の腹壁に小さい穴を開け、腹腔鏡でみながら大腸を切除する方法です。胆嚢や虫垂より大きい臓器を摘出して吻合・再建するため小切開が必要ですが、その長さは開腹手術の15~20cmに比べてはるかに短く、5cm前後で済みます。これは元々腹壁などに癒着している大腸を腹腔鏡下に剥離したあとで外に取り出すことにより、最小限の皮膚切開で済ませられるからです。このため、次のような利点があります。

  • 最大の傷あとでも5cm前後と小さく、他の傷あとは目立たない
  • 手術後の痛みが少ない
  • 翌日~翌々日から歩くことができる
  • 手術後の排ガス(腸管機能回復)が1~3日であり、開腹手術より1~2日早い
  • 手術の部位により、術後4~7日で食事がとれるようになる
  • 手術のあと12~14日で退院できる
  • 術後の腸癒着症が少ない

次に実例を提示します。腹腔鏡補助下右結腸切除術を行った方の傷あとです。右上腹部の術創から病巣を含めた腸管を切除し、吻合・再建しました。最大の術創の長さは3.5cmであり、他に径5mmの傷あとが4個みられます。通常の開腹術を行う場合は赤線のような皮膚切開になり、状況に応じて10~15cmの長さが必要です。

内視鏡検査・治療について

近年、内視鏡機器の精度向上・デバイスの発達により内視鏡治療も進歩し、ポリープや腺腫といった前がん病変・早期がんの内視鏡治療が盛んにおこなわれています。
当院でも、最新の設備による内視鏡検査・治療に取り組んでおります。

1.内視鏡観察(HVスコープ・NBIシステム)

当院での内視鏡検査には、従来のスコープより解像度が高く、微小な病変の発見に有用なハイヴィジョン(HV)スコープを主に用いております。
また、NBIというシステムで粘膜の表面構造や微細な血管構造を確認することにより、従来は見つけにくかった咽頭の病変や食道の早期がんなどを発見率が向上し、加えて病変の範囲や深さを推定することが可能となっています。

症例:咽頭がん
耳鼻科で喉頭スコープを受け異常なしと言われたが、咽頭の病気が心配で来院。

  • 咽頭がん
    通常観察で、喉頭蓋に
    発赤・血管象の消失を認める。
  • 咽頭がん
    NBIでは境界明瞭な茶色の
    領域として認識される
  • 咽頭がん
    血管構造を拡大観察し、
    早期がんと診断した

症例:食道がん
スクリーニング目的に検査。

  • 食道がん
    通常観察では12時方向に
    わずかな陥凹を認める
  • 食道がん
    NBIでは8ミリ大の境界明瞭な
    茶色域として認識。
  • 食道がん
    血管構造を拡大観察し、
    早期がんと診断した

2.内視鏡治療

現在当院では、内視鏡にて発見されたポリープ・腺腫といった前がん病変や、早期がんに対しての内視鏡治療を積極的に行っております。
ただ、ガンの治療に関しては、内視鏡ではリンパ節は切り取れないため、治療の適応はリンパ節転移の可能性が極めて低い病変となります。その可能性については、癌の深さ・癌の分化度・広がり・潰瘍の有無などが関係しますが、臓器ごとに多少異なります。
最終的には、内視鏡切除した病変を顕微鏡で確認し(病理検査と言います)、リンパ節転移の可能性を判断することになります。したがって病理の結果によっては、内視鏡治療後に追加で外科的手術を要することもあります。

<治療法①>

スネアリング法:内視鏡的粘膜切除術(EMR)、ポリぺクトミーなど20㎜以下の比較的小さな病変が治療の対象となります。

  • スネアリング法
    12mm大のポリープを発見
  • スネアリング法
    粘膜下に注射を入れ
    ポリープを持ち上げる
  • スネアリング法
    電気を通すスネアでポリープをつかむ
  • スネアリング法
    しっかり把持して通電する
  • スネアリング法
    ポリープを焼き切った創
  • スネアリング法
    出血予防のため
    医療用クリップで創を縫縮

<治療法②>

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
従来のスネアリング法では切除できない大きな病変や潰瘍・繊維化などを伴った病変などが治療の対象となります。
この方法により一括で切除することで、病変の顕微鏡での評価がより正しく行うことができます。

  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    画面中央の発赤の部分に
    早期がんを認める。
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    ガンの周囲にマークを付ける
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    ガンの粘膜下に注射を入れ、
    粘膜を膨らませる
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    膨らませた部分を切開。
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    切開部を広げていく。
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    切開部をどんどん剥いでいく。
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    病変部を完全に剥ぎ取ってしまい、
    ガンを切除。
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    摘出したガン
  •  

EMR

EMR 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
大腸 323 327 286 410 245

 

ESD

ESD 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
84 62 70 82 63
大腸     52 113 104

 

直腸・肛門周囲の治療

1.ジオン注射(ALTA療法)

脱出する痔核を改善するジオン注治療

ジオン注は、脱肛を主訴とした内痔核に対する比較的新しい治療です。
痔核に直接薬液を注射する方法で、切除術とは異なり傷ができないので、術後の痛みや出血が少なく、治療期間も短いなどの利点があります。薬のメーカーより1年後の脱肛再発率が16%と公表されていますが、逆に80%強は根治に至る、画期的なものです。
しかし、すべての痔核に適応があるわけではありません。外痔核を伴うものや、脱肛の程度が強いものには無効もしくは不充分です。
また、下記の方はジオンの使用が禁忌とされています。

1.妊娠・授乳中の方
2.透析中の方
3.重症の肝機能障害、腎機能障害
4.15才以下の方
5.嵌頓痔核
6.全身状態が不良な方

現在、技術の教育を受けた医師のみが治療施行可になっています。適応を見極めるには、肛門診療の経験が必要ですが、当院では大腸肛門病学会専門医(佐藤飛田)が対応にあたっています。

当院では手術室で腰椎(下半身)麻酔下に、肛門の筋肉を緩ませて、視野のよい状態で痔核の性状を再確認し、最適な部位にジオンを注射しています。手術時間は10分弱です。手術前日からの入院、術翌日に退院の2泊3日を原則としています。抗血栓薬を内服の方は、外来で局所麻酔下にて対応することもあります。

肛門診療は火・木・金曜日を中心に、肛門科医師(佐藤飛田)が診察します。お気軽に受診ください。

2.痔核根治術

内痔核が大きく腫れると肛門の外に飛び出して出血や痛みがひどくなります。腫れがさらに広がると外まで拡がり外痔核を形成します。
この飛び出す内痔核や外痔核を切除します。
手術の際には腰椎麻酔を行います。
下半身麻酔(臍より下)です。入院が必要です。完治するまで約2ヶ月かかります。この間、排便の管理をして硬い便や便秘を予防します。

3.血栓除去術

血栓性外痔核という病気があります。
肛門の外側に大きな血まめ(血栓)を形成して腫れて炎症を起こします。
とても強い痛みが出ます。排便の管理と薬で治療することが多いですが、大きな血栓で激しい痛みがあるときは手術をして血栓を除去します。

4.切開排膿ドレナージ術(肛門周囲膿瘍に対する)

肛門の周囲に膿がたまってくる病気を肛門周囲膿瘍といいます。
腫れて激しく痛みます。
熱も出ることがあります。
痔瘻の始まりです。
入院の下、麻酔をかけて切開し膿を出します。奥にたまった膿を出すためにドレーンという管を入れることがあります。

5.痔瘻根治術

肛門と周囲の皮膚との間に瘻孔(皮下のトンネル)が生じて膿が出てくる病気です。
腫れたり強く痛んだりします。
手術をして瘻孔を切除しないと治りません。
麻酔は腰椎麻酔です。完治まで約2ヶ月かかります。この間、下痢をすると痔瘻が再発する危険がありますから注意が必要です。

6.肛門形成術

裂肛が繰り返し起こると慢性裂肛(慢性潰瘍)となっていつまでも治らなくなります。
慢性潰瘍や手術瘢痕のために肛門が狭くなって十分に開かなくなった場合に行います。
手術を行って肛門がよく開くようにします。

7.肛門ポリープ切除術

肛門に生じたポリープをその根元で切除します。痛いところの手術であることと肛門を広げる必要があるため腰椎麻酔をかけます。

8.直腸脱根治術

直腸を固定して支える支持組織(骨盤底筋群)が弱くなり、さらに肛門括約筋の収縮力(締まり)も悪くなって息むと同時に直腸が肛門の外へ飛び出してくる病気を直腸脱といいます。
直腸を固定したり、短縮したりして脱出しないようにします。また、ゆるんだ肛門を狭くする手術を併せて行うこともあります。

9.そけいヘルニア根治術

そけいヘルニアとはそけい部の腹壁が弱くなって内臓が飛び出してくる(脱腸)病気です。
そけい部に腹膜の袋ができてその中に内蔵が脱出してきます。治すためには手術が必要です。
内臓をお腹の中に戻して弱くなった腹壁を人工のプラグ(栓)や化学繊維膜を用いて補強します。組織が固まって頑丈になるまで約1ヶ月かかります。この間、激しいスポーツや重労働、トイレでの強い息みを控えます。

平塚胃腸病院は専門医制度と連携したデータベース事業に協力しています。
詳しい情報はこちらからダウンロードしてください。(PDFファイル

治療実績

  2012年 2013年 2014年 2015年
肛門手術件数 57 72 57 71

 

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